一人称視点動画の視聴者の体動を用いた一体感に関する基礎検討
書誌事項
- タイトル別名
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- Fundamental Study on a Sense of Unity for First-Person Video Contents Based on the Viewer's Body Sensation
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説明
アクションカメラの普及に伴い,人の頭部近くにカメラを装着して撮影した一人称視点の動画が着目されている.一人称視点の動画は撮影者と同じような視界や音の変化が味わえるため,視聴者が自分で運動しているような臨場感がある.しかし,運動中の撮影者は視覚や音の変化だけではなく,身体を傾けたり手を振ったりといった様々な身体動作を行っている.現状では,このような撮影者自身が体験している臨場感を視聴者に対して十分に伝えきれていない.本研究では,一人称視点動画に重畳するエフェクトや,視聴環境そのものを工夫することで,視聴者の自己存在感に着目した臨場感を高めることを目的とする.この目的の達成のため,一人称視点動画の視聴者の体の動きを誘発する要素の分析を行う.その中でも撮影者が左右方向へ屈曲動作する際の身体の傾きに着目し,これらのシーンに対して加工を行った動画を被験者に視聴してもらい,その時の重心の変化を計測する.評価の結果,エフェクトによる有意差は認められなかった.しかし,ユーザの姿勢が胡座の状態では立位,座位と比べ細かい重心動揺の誘発が容易であることがわかった.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤]
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情報処理学会研究報告. EIP, [電子化知的財産・社会基盤] 2014 (14), 1-6, 2014-09-11
一般社団法人情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570854177881530240
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- NII論文ID
- 110009822242
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- NII書誌ID
- AA11238429
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- ISSN
- 09196072
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles