バイオガスプラントにおけるガス利用方式の違いが運転時のエネルギー収支に及ぼす影響
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説明
稼働中の共同利用型バイオガスプラントで実測したデータをもとにバイオガスプラント運転シミュレーションモデルを構築した。そのモデルを用いてバイオガス利用方式がガスボイラー,コジェネレーター(CHP)および精製圧縮充填装置(精製装置)の場合でのプラント運転時のエネルギー収支について定量的に比較し,効率的なバイオガス利用方法を明らかにした。また,投入した化石エネルギー量および精製時に排出されたオフガス中のメタン量から温室効果ガス排出量を求め,環境に対する負荷について明らかにした。その結果,乳牛1000頭分のふん尿を処理するバイオガスプラントでは,エネルギー生産効率が最も良いガス利用方法はCHPを用いた場合であることが明らかとなった。また,温室効果ガス排出量の最も少ないガス利用方法はCHPを用いた場合であり,最も多いのが精製装置を利用した場合であった。産出エネルギー1GJ当たりの温室効果ガス排出量は,精製装置を利用した場合ではCHPを利用した場合の10倍以上であった。
収録刊行物
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- 農業施設
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農業施設 (131), 29-38, 2011-12
農業施設学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1570854178258782464
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- NII論文ID
- 220000158530
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- NII書誌ID
- AN00201054
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- ISSN
- 03888517
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles