書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical characteristics of stomach GIST
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説明
胃GISTの多くは, これまで胃平滑筋肉腫として扱われてきた。自験例22例と文献的報告をもとに胃GISTの臨床的特徴を明らかにする。胃GISTは癌腫の2~3%の発生頻度であり, 比較的稀な腫瘍である。一方, GISTは胃粘膜下腫瘍の最も多くを占め, 臨床的に重要な疾患である。消化管出血や腹痛が主たる症状であるが, 本邦では検診など無症状で見つかるものも多い。50~60歳代が好発年齢であり, 胃の上部三分の一に発生することが多い。外科的切除が治療の原則であり, 小さいものでは局所切除が好んで行われる。再発形式としては肝再発, 腹膜再発が多くを占める。欧米では予後不良の疾患とされているが, 本邦からの報告では5年生存率は80%前後であり, その予後は悪くない。GISTの概念や定義の確立とともに, 胃GISTとしての臨床データが蓄積されてゆくことが望まれる。
収録刊行物
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- 日本外科系連合学会誌
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日本外科系連合学会誌 29 (2), 164-168, 2004-04-30
Japanese College of Surgeons
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571135650089562752
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- NII論文ID
- 10012877587
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- NII書誌ID
- AN00002502
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- ISSN
- 03857883
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles