ユニット内信号伝送系におけるコネクタ解析モデルの検討

  • 岡 宏規
    NTTネットワークサービスシステム研究所
  • 杉浦 伸明
    NTTネットワークサービスシステム研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Connector-simulation model for high-speed signal transmission systems

この論文をさがす

説明

高速動作が可能な装置を構築するには、信号伝送時に生じる電気的特性を十分に考慮した装置設計指針を決定する必要がある。装置設計においては、反射や漏話等の雑音が複雑に影響し合う装置内部の電気特性を定量的に評価する必要があり、それには、テグボード作成による実測評価と共にシミュレーション技術を用いる評価が有効である。装置内の伝送系を構成する上でコネクタは、必須なものである。高速な信号伝送を行うには、このコネクタ部の反射や漏話等の電気特性を評価することが重要である。一般にコネクタのシミュレーションモデルは、端子収容を固定化し、グランド端子を常に0V固定と仮定している。しかし、装置設計を行うための評価では、端子収容を任意に設定し、その特性比較をする必要がある。また、高速系の評価では、グランド系の雑音も考慮する必要がある。本報告では、コネクタのモデル化を行うに当たり、ピン型1.27mm千鳥格子の高密度なコネクタを基本にし、グランド端子のインピーダンスを反映でき、任意の端子収容を可能にする解析モデルの検討を行った。また、本モデル化方法で作成したコネクタモデルを下にシミュレーションを行い得た結果と実測値の比較を行い、伝送波形と誘導波形ともに10%以内の精度で良い一致を示す結果を得た。

収録刊行物

参考文献 (1)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571135652339726080
  • NII論文ID
    110003293289
  • NII書誌ID
    AN10383978
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

問題の指摘

ページトップへ