人間のエコーロケーション機能とニューラルネットワークモデル
書誌事項
- タイトル別名
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- A Neuronal Network Model for Human Echolocation
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説明
人間のエコーロケーション機能に対し、中脳下丘のニューラルネットワークモデルを提案する。ネットワークの神経細胞は両耳からの音刺激、即ち対側-同側性入力の相互相関を検出し出力パルスを生成する。対側性入力線にはO∼40ミリ秒の時間遅れ軸(latency axis)があり、一方、同側性入力線には時間遅れは無いものとする。人工的ソナー音(例えば白杖や足音など)と目標物からの反射音(エコー)の組をニューラルネットワークに入力する。また、ヘッブ学習則に基づきネットワークのシナブス結合を自己組織的に変化させる。本研究では、下丘に形成されるlatency axisを利用し、人間がエコーロケーションを行う可能性を示す。視覚障害者は訓練により、下丘神経ネットワークの抑制性シナプス結合を選択的に減衰させることで、エコーロケーション機能を高めている可能性を示す。
収録刊行物
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- 電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響
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電子情報通信学会技術研究報告. EA, 応用音響 99 (434), 23-30, 1999-11-18
一般社団法人電子情報通信学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571135652406797440
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- NII論文ID
- 110003285033
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- NII書誌ID
- AN10164817
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles