心筋の相対不応期が機能的リエントリ性興奮の伝播様式に及ぼす影響

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  • Influence of Relative Refractory Period to Propagating Behavior of the Functional Reentrant Activity

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心筋の相対不応期が機能的リエントリ性興奮の伝播様式に与える影響をコンピュータシミュレーションを用いて調べた。100×100mmの剥離心室筋を想定した100×100ユニットの均質2次元配列を媒質として用い、crossfield stimulation法によって渦巻興奮波を誘発した。相対不応期の短い媒質では、その後、局所にマイクロリエントリ性興奮が生じ、これが媒質全体に複数の小興奮波として広がり、媒質を興奮し続けた。一方、相対不応期の長い媒質では、期外刺激によって誘発された渦巻興奮波がまとまりを維持したまま媒質をさまよった後、完全に消滅した。心筋の相対不応期の長さは、機能的リエントリ性興奮の伝播様式に大きく影響すると考えられた。

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