MPEG-2動画像におけるQoSパラメータと必要帯域の関係

  • 福田 健太郎
    大阪大学 大学院基礎工学研究科 情報数理系専攻
  • 若宮 直紀
    大阪大学 大学院基礎工学研究科 情報数理系専攻
  • 村田 正幸
    大阪大学 大学院基礎工学研究科 情報数理系専攻
  • 宮原 秀夫
    大阪大学 大学院基礎工学研究科 情報数理系専攻

書誌事項

タイトル別名
  • The relationship between QoS parameters and required bandwidth in MPEG-2 video

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説明

本稿では, MPEG-2符号化された動画像における, ユーザの要求する動画像品質と必要帯域の関係を明らかにしている. TV会議システムの様な分散型マルチメディアアプリケーションにおいて, ユーザの要求する動画像品質を保証するためには, ATMやRSVPなどのような帯域保証可能なネットワークを用いることが有効である. しかしながら, これまで量子化の度合いや, 空間解像度, 時間解像度などの動画像品質を決定するQoSパラメータと, QoSを保証するために必要となる帯域の関係は明らかにされておらず, 特に動画像の実時間転送を行なう際に適切な帯域割当を行なうことは困難であった. そこで, 本稿では実際のMPEG-2動画像データに基づき, これらのQoSパラメータから容易に必要帯域を導出することができる関係を明らかにしている. また, 本稿ではQoSパラメータと実際にユーザの感じる動画像品質(主観評価)の関係についても明らかにしている. 本稿に示す相関関係を用いることにより, ユーザの要求する動画像品質を提供するQoSパラメータを決定し, さらにQoSを保証するために必要な帯域をあらかじめ予測することが可能となる. また, ネットワークが高負荷の場合など必要な帯域の確保が困難な場合に, 動画像品質を出来る限り高く保ちつつ必要帯域を減らすためのレート制御法についても検討を行なっている.

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被引用文献 (6)*注記

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参考文献 (15)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571135652469466752
  • NII論文ID
    110003234465
  • NII書誌ID
    AN10060742
  • ISSN
    09135685
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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