灰色かび病菌(Botrytis cinerea)とは?
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説明
私たちの研究室では灰色かび病に関する研究を中心にすえ,複数の研究機関と共同研究チームを組み,環境負荷の軽減化を念頭においた有効かつ持続的な防除法を構築するための研究に取り組んでいる。今回の特別講演では「灰色かび病菌(Botrytis cinerea)とは?」というタイトルで,先ずは"強かな能力"として本菌が有す多犯性,薬剤耐性,有性生殖に関する機構解析の成果を紹介する。次いで"我が闘争"として長年着手してきた本病に対する防除戦略として,一つは従来の真正抵抗性依存型の交雑育種に代わる遺伝子工学的手法を用いた持続性を担保した抵抗性品種の作出と分子機構に関する研究,もう一つはバイオコントロールの実用化を推進するために有用な微生物の探索と利用並びに有用形質を付加した組換え微生物の作出に関する研究,について紹介する。
収録刊行物
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- 茨城県病害虫研究会報
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茨城県病害虫研究会報 (50), 1-7, 2011-03
茨城県病害虫研究会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571135653232180480
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- NII論文ID
- 220000161749
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- NII書誌ID
- AN00224344
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- ISSN
- 03862739
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles