東京・不忍通りにみる近代都市計画に基づく道路整備が都市形成に与えた影響

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Influence of Shinobazu-Dori Street by Modern City Planning on City Formation in Bunkyo-Ku, Tokyo

説明

本研究では明治から大正にかけて発展した東京都文京区の不忍通り周辺地域を対象に、地図や議事録など各種文献から不忍通りの整備経緯と計画思想、そして開通時から現在に至るまでの周辺地域の細街路の変遷を把握し、近代都市計画による環状の幹線道路が都市形成に与えた影響を考察した。不忍通りの成立において当初環状道路という計画思想は希薄であり、従来の放射道路間をつなぐ道路に路面電車の敷設という新たな交通システムが導入されるのを契機に、技術的な効率性から連続する道路として生まれたことが示された。また整備後の周辺地域は、不忍通りと周辺の地形条件や歴史条件との関係に応じて、従来の細街路の構成など土地の文脈の継承に差があることが明らかとなった。

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