胃癌手術例における胃周囲及びダグラス窩洗浄細胞診の意義

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タイトル別名
  • EVALUATION OF PERIGASTRIC AND DOUGLAS POUCH PERITONEAL LAVAGE CYTOLOGY IN GASTRIC CANCER OPERATIONS

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説明

胃癌手術227例についてダグラス窩および病巣を中心とした胃周囲を洗滌し,洗滌液細胞診を行い予後との関係を検討した.ダグラス窩および胃周囲の細胞診陽性率はそれぞれ37例(16.3%)および36例(15.9%)であり,ダグラス窩および胃周囲ともに陽性が27例(11.9%),ダダラス窩のみ陽性が10例(4.4%),胃周囲のみ陽性が9例(4.0%)であった.洗滌細胞診陽性率はP因子,S因子,癌の大きさ,肉眼型,S_2の面積,深達度などと相関があり,stage III,IV症例においては,細胞診陽性例は陰性例に比べて生存率が低く,また治癒切除で細胞診陽性の18例では9例は腹膜再発などで死亡しており,3例は生存中であるが再発が確認された.

収録刊行物

  • 日消外会誌

    日消外会誌 18 2000-2005, 1985

    一般社団法人日本消化器外科学会

被引用文献 (9)*注記

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