X連鎖優性Charcot-Marie-Tooth病(CMTX 1)における臨床表現型と遺伝子型
書誌事項
- タイトル別名
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- Clinical Phenotype and Genotype in X-linked Dominant Charcot-Marie-Tooth Disease (CMTX 1)
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説明
X連鎖優性Charcot-Marie-Tooth病(CMTX 1)の1家系の臨床,分子遺伝学的検討を行った。臨床症状において,排骨筋群の萎縮は必ずしも伴っておらず,凹足など足部の変形を呈しやすかった。末梢神経伝導速度は中等度低下をきたし,進行により誘発不能となった。腓腹神経生検組織は有髄線維の著明な減少を呈したが,脱髄,軸索変性像の特徴は示されなかった。女性例では,無症候例と筋力低下,筋萎縮の明らかな顕性例とが併存した。分子遺伝学的検討では,connexin 32遺伝子の点変異,Trp 132(GGT)→stop codon(AGT)が認められ,男性患者はヘミ,女性患者は全てヘテロ接合体であった。CMTX 1の女性例は男性例よりも軽症であり,その表現度には差異がみられた。表現度の差異が遺伝子発現にどの段階で生じるのか,今後検討する必要がある。
収録刊行物
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- 北里医学
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北里医学 32 (1), 1-8, 2002-02-28
北里大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571417126924973824
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- NII論文ID
- 110004698418
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- NII書誌ID
- AN00052147
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- ISSN
- 03855449
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles