褥瘡予防における体位変換・減圧器具の有効性の検討

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  • Evaluation of the efficiency of changing position and decompression tool in decubitus prevention

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説明

現在褥瘡ケアとしてエアマットレスや体位変換枕、2時間毎の体位変換を行っている。これらの褥瘡予防の効果を判断するために、当病院における褥瘡形成者、易褥瘡者8名と健康成人10名を対象に、体位変換に伴う皮膚温・体圧の変化を調査した。その結果、褥瘡形成者、易褥瘡者の皮膚温測定結果からは、体位変換直後に低下を示したものもいたが、30分後には半数以上が上昇した。健康成人の測定結果からは、体位変換直後から段階的な上昇がみられた。体位の測定結果から仰臥位では、マットレスよりエアマットレスの方が体圧の上昇がみられず、体位変換枕使用ではソバガラ枕よりゲル状枕の方が体圧の上昇がみられなかった。これらの結果から、現在使用中のエアマットレスは減圧の効果が認められ、ゲル状枕は流動性があり体圧が分散されるため減圧の効果が認められた。

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