膀胱, 尿道内圧および外尿道括約筋筋電図同時測定用カテーテルと針電極の試作

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タイトル別名
  • A NEW MODIFIED CATHETER FOR TRANSURETHRAL INSERTION OF A NEEDLE ELECTRODE INTO THE EXTERNAL URETHRAL SPHINCTER

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説明

外尿道括約筋筋電図を,針電極で経尿道的に導出するためのカテーテルと電極を試作した.試作カテーテルは20Fr.3Way尿道留置カテーテルを改良したもので,固定用パルーンを膀胱頚部に位置させた時に,外尿道括約筋部に接するカテーテルの部位に開口する,2経路を新たに設けた.したがって,カテーテルはバルーン用経路を除いて4経路を有することとなり,それぞれを膀胱内水注入用,膀胱内圧測定用,尿道内圧測定用そして筋電図用電極挿入用とすることで,膀胱,尿道内圧および外尿道括約筋筋電図同時測定が可能となる.また,針電極は直径0.2mm,長さ1cmの単極電極で,導線はカテーテル内に挿入できるようにテフロンチューブで被覆した.試作カテーテルを膀胱内に挿入し,バルーンを拡張させて膀胱頚部に位置するまでカテーテルを引き戻すと,電極用経路開口部は外尿道括約筋部に接するため,経路内に電極を挿入するだけで,誰にでも簡単かつ確実に外尿道括約筋筋電図を測定できる.加えて,電極が細く先が鋭いため刺入時の痛みも少なく,下部尿路機能検査を行うにあたって,有用な手段となり得ると考えられる.

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