睡眠と覚醒からみた訪問介護員の疲労

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タイトル別名
  • Fatigue in home-visiting professional caregivers

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説明

[目的]訪問介護員を対象として健康保持増進の対策構築に資することをねらいとして,訪問介護員の疲労の実態を明らかにすることを目的とした.[方法]訪問介護事業所(訪問群)と通所介護事業所(通所群)に勤務する各12人の女性介護労働者を対象に,主観的疲労感,客観的疲労およびストレス指標として唾液中アミラーゼ活性値を測定した.[結果]主観的疲労感は両群ともに就業後有意に増加したが,翌就業前には有意に低下した.なお,両群間には有意差はなかった.客観的疲労は,訪問群83.3%,通所群16.7%が疲労しており,訪問群が有意に疲労していた.唾液中アミラーゼ活性値は就業前後に変化はなかったが,訪問介護前後では訪問介護後に有意に増加した.[結論]介護労働者は疲労していることが明らかになったが,その疲労は日周性であり,健康を維持するためには,疲労感の有無にかかわらず十分に休養をとる必要性が示唆された.

収録刊行物

  • 介護福祉学

    介護福祉学 18 (2), 145-154, 2011-10-01

    日本介護福祉学会

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