値予測用投機実行回路によるキャッシュコヒーレンシ機構の高速化
書誌事項
- タイトル別名
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- Accelerating Cache Coherence Mechanism with Speculation Circuit for Value Prediction
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説明
マルチコア・メニーコアシステムにおいてキャッシュコヒーレンシを保つための手法としてディレクトリ機構が一般的になりつつある。しかしながらディレクトリ機構はコア数の増加に伴う容量の問題や 3 hop アクセスによるレイテンシの増加といった欠点がある。一方ディレクトリを必要としない手法として、同期のタイミングで各コアが自発的に L1 のキャッシュを無効化する手法が提案されている。この手法では、実際には他のコアによって上書きされていないキャッシュラインが同期のタイミングで無効化されてしまう問題がある。本研究では値予測とともに用いられる投機実行回路により、これらのキャッシュラインの値を用いて投機実行することでキャッシュコヒーレンシ機構の高速化を図った。結果として複雑な予測機構を用いずに平均で28%高速化することができた。
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. 計算機アーキテクチャ研究会報告
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情報処理学会研究報告. 計算機アーキテクチャ研究会報告 2013 (19), 1-6, 2013-07-24
一般社団法人情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571417127858894464
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- NII論文ID
- 110009587861
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- NII書誌ID
- AN10096105
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles