親子関係に見る包括的承認(まるごと受容)の意義 -小学生の意識調査から-
-
- 藤井 宥貴子
- コミュニケーションアドバイザー
書誌事項
- タイトル別名
-
- The Significance of Comprehensiveapproval in Parents and Children -Through the Opinion Polls Conducted among Elementary School Students-
この論文をさがす
説明
自分に自信の持てない、また達成感を感じたことがないという子ども達が増えている。さらに昨今の少年犯罪の低年齢化やテレビゲームなどへの極端な傾倒による孤立化などの様子からも、子ども達の育ちの過程で培われていくと思われる「人間関係」の希薄さ、自身の人間関係づくりの弱さ、すなわち子ども達の「生きる力」の衰退を強く感じる。ここには、乳児期の子どもと、主に母親との間に見られる「包括的承認」(まるごと受容)が大きく関係しているのではないかと思われる。「包括的承認」とは、無条件に自分の思いや考え方、行動などを認めてくれるような「母性」的な存在に、自分を受け入れてもらえることを指し、多くが乳幼児と保護者、主に母親との間に成立する関わりの中に存在する。小学生を対象にした意識調査の中に見られる「包括的承認」につながる子ども達の本音を分析し、親子関係に見られる「包括的承認」の果たす役割について考察するものである。
収録刊行物
-
- 次世代育成研究・児やらい
-
次世代育成研究・児やらい 2 19-24, 2005
尚絅大学
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1571417127879568000
-
- NII論文ID
- 110009595947
-
- NII書誌ID
- AA12172224
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles