消費電力を考慮した「京」の運用方法の検討

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  • Operation of the K computer Focusing on System Power Consumption

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抄録

近年,計算機システムの大規模化等から,システムの消費電力を考慮した運用を行う必要性が増してきている.「京」でも消費電力は運用上の大きな課題で,全計算ノードを使うようなジョブの実行において契約電力を超過する事例がこれまでに何度か発生している.頻繁な契約電力の超過は電力契約の見直し等につながり,運用への影響は無視できない.これを回避するため,ジョブを消費電力の観点で事前に調査し,電力超過を防ぐ運用体制を構築した.また,消費電力が上限を超えた場合にそなえて,ジョブごとの消費電力をもとに適切にジョブを停止する手法を検討した.「京」では計算ノードごとに電力計が設置されていないため,本手法では温度センサの情報からジョブごとの消費電力の推定を行う.「京」上で実行されたジョブで検証を行い,ジョブごとの消費電力をもとに停止するジョブを適切に選択できることを確認した.

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