N-フェニルマレイミドとアリル化合物との反応に及ぼす触媒の影響
書誌事項
- タイトル別名
-
- Effects of Catalysts on the Reactions of N-Phenylmaleimide/Allyl Compound Systems
説明
アリル変性マレイミド樹脂の硬化反応に及ぼす触媒の影響について, モデル反応を用いて検討した。モデル物質として, N-フェニルマレイミド (PMI), ο-アリルフェノール (AP), アリルフェニルエーテル (APE), 安息香酸アリル (AB) を選び, PMI/AP, PMI/APE, PMI/AB系の反応を行った。<BR>無触媒では, PMI/AP系は, PMI : APの1 : 1付加物及び3 : 1付加物が生成し, PMI/APE, PMI/AB系はポリマーが生成した。<BR>ラジカル触媒 (ジクミルパーオキシド) では, PMI/AP系は, PMI : APの1 : 1付加物, 3 : 1付加物とポリマーが生成し, その他の系は無触媒と同様であった。<BR>アニオン触媒 (2-エチル-4-メチルーイミダゾール, トリフェニルポスフィン) では, いずれの系もPMIのオリゴマーが生成し, アリル化合物はほとんど反応しなかった。<BR>これらの結果に基づいて, マレイミド基とアリル基の触媒による官能性を考察した。
収録刊行物
-
- 熱硬化性樹脂
-
熱硬化性樹脂 12 (1), 9-18, 1991
Japan Thermosetting Plastics Industry Association
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1571417128081156736
-
- NII論文ID
- 130003388789
-
- ISSN
- 03884384
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles