ズワイガニによる遅発性アナフィラキシーの1例
書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Late-onset Snow Crab Anaphylaxis
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説明
43歳,女性。セコガニ(雌ズワイガニ)の味噌汁を摂食して2時間後に入浴し,その後就寝したところ,摂食の7時間後に全身に蕁麻疹が生じた。レスタミンコーワ糖衣錠®を内服して皮疹はいったん消退したが,同9時間後にかゆみで覚醒し,短時間の意識消失および嘔吐と下痢を認めた。即時型の症状を伴わない遅発性アナフィラキシーと考えた。回復後,セコガニを用いてプリックテストとスクラッチテストを行ったところ,外子(受精卵)で陽性,内子(卵巣)で陰性,ミソ(肝・膵臓)で陰性であった。さらに,雄のズワイガニ,タラバガニ,ケガニの筋肉を用いて同テストを行ったところ,雄ズワイガニとケガニのスクラッチテストのみ陽性であった。その理由はタラバガニがヤドカリの仲間であり,カニ類との交叉性が低かったためと推測した。
収録刊行物
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- 皮膚の科学
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皮膚の科学 9 (2), 119-122, 2010
Meeting of Osaka Dermatological Association/Meeting of Keiji Dermatological Association
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571417128410427264
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- NII論文ID
- 130004934590
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- ISSN
- 13471813
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles