30. 食道癌の導管内進展をきたした1例 (第40回食道色素研究会 II 表在癌における導管内食道進展の実態 : その組織像, 臨床像とは?)

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当科で1993.6から1998.9までの食道表在癌は12例, 17病変で, 17病変のstep sectionの内3切片に導管内進展が疑われ, さらなるserial sectionで1切片のみに基底膜を有し, 粘膜下層の腺構造への連続性がある導管内進展が認められた。他の2切片は腺構造が証明されず, 直接浸潤と判断した。食道導管内進展の症例は51歳の男性で, 病変はEi, IIa, 1.2×2.3cm, 中分化型扁平上皮癌, β, sm_3, ie(-), ly(+), v(-), n_0であった。腫瘍辺縁のm_3の部に導管内進展でsm_3に達する部分があった。導管内進展が疑われる症例ではserial sectionが必要と考えられた。

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