分子標的治療薬の現状における副作用と今後の薬剤開発(総説,<特別企画>「分子標的治療薬」)
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説明
近年,遺伝子レベルでの疾患研究が急速に進み,Oncology領域においても分子標的治療という概念が登場した。21世紀はゲノム医療の時代になると言われ,分子標的治療薬はがん薬物療法において重要な位置づけとなることは間違いない。しかし,分子標的治療薬は臨床的なエビデンスが極めて少なく,開発から臨床使用の各段階において,有効性と安全性の両面でまだ多くの課題が残されている。新規の医薬品が真にその恩恵を発揮するためには質の高い「創薬」とともに,質の高い市販後の「育薬」が必須であり,市販後の有効性と安全性情報の収集,評価,およびこれら情報の基礎研究への還元が常に連動していなければならない。本稿では分子標的治療薬の概要とともに現状における課題と今後の展望について,副作用と薬剤開発という視点を中心に概説した。
収録刊行物
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- 北里医学
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北里医学 33 (3), 195-198, 2003-06-30
北里大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571698601902173184
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- NII論文ID
- 110004698516
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- NII書誌ID
- AN00052147
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- ISSN
- 03855449
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles