特定疾病保障保険における責任開始期前発病の事例について

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タイトル別名
  • A Case Study of Pre-existing Medical Condition in Dread Disease Insurance

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特定疾病保障保険は逆選択混入の危険性が高く,特に乳癌はその性質から逆選択が起こりやすい。当社で取り扱っている疾病・傷害保険では責任開始期後担保規定が定められており,さらに平成8年6月に乳癌の90日不担保規定を新設したが,当社では約款上,責任開始期後担保規定および乳癌の90日不担保規定を診断確定日ではなく罹患時期に適用することにしており,これにより逆選択に対応した2つの事例を報告する。提示する事例は2例とも乳癌の90日不担保規定を診断確定日に適用していれば,特定疾病保障保険金の不払決定はできなかったものであり,事例の1つでは乳癌の90日不担保規定を診断確定日ではなく罹患時期に適用できることが明確に判示されている。乳癌の90日不担保規定の罹患時期適用は,特定疾病保障保険における乳癌の逆選択加入に対して適切かつ有効であると考える。

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