第1報 海産貝殼の塩酸不溶性物質構成アミノ酸の檢索(軟体動物の貝殼有機物に就て)
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説明
1、海産貝殼中の塩酸不溶性物質量に就いては腹足綱の新腹足目、中腹足目に屬する貝に於ては、痕跡程度のものが多く、他のものに於ては0.5〜7.0%程度含有していた。2、塩酸不溶性物質中の構成アミノ酸に就いては、普通一般に予想されるアミノ酸が認められたが、尚不明の物質が5種認められた。3、塩酸不溶性物質中の構成アミノ酸の中glycineとalanineのpaper chromatographyによる濾紙上の呈色度は、貝の種類により一定差がある様に思われ、特に二枚貝の眞瓣鰓目に屬する貝に於てはglycineの呈色度が、他のアミノ酸の呈色度に比して著しく強く現われた。終りに御助言を頂いた長崎大學藥學部安永俊五助教授に厚く感謝の意を表する。
収録刊行物
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- 活水論文集
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活水論文集 1 23-29, 1952-03
活水女子大学
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571698602490310272
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- NII論文ID
- 110007057267
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- NII書誌ID
- AN00042620
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- ISSN
- 02888610
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles