出力合流並列隠れマルコフモデルとその多声鍵盤音楽の楽譜追跡・両手部分離への応用

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説明

鍵盤楽器における両手の演奏は,リズムが左右非同期である場合や独立性を持つ声部が合わさった楽譜の場合などに,互いに独立性を持つ.また,ピアノの運指は多くの場合,両手独立に考えられる.これらの場合,楽譜追跡や自動採譜,ピアノ運指決定等を目的とした演奏モデルは,並列した両手の演奏が依存しながら合わさったものとして記述するのが有効である.この際,MIDI 信号としての演奏は同一チャンネルを通して観測されるため,信号分離を含む逆推定が効率的に行えるモデルが必要である.本稿では,この様な鍵盤演奏を記述するモデルとして,複数の並列した隠れマルコフモデルの出力が同一チャンネルに合流して観測される,出力合流並列隠れマルコフモデルを提案し,その推定アルゴリズムについて議論する.また,このモデルを鍵盤演奏の多声部楽譜追跡アルゴリズムおよび鍵盤楽譜からの両手部分離アルゴリズムに応用し,その有効性を評価する.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571698602850706944
  • NII論文ID
    110009551876
  • NII書誌ID
    AA12049625
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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