岩手県の春まきタマネギ栽培におけるネギアザミウマの適切な殺虫剤散布間隔

この論文をさがす

抄録

岩手県の春まきタマネギ栽培におけるネギアザミウマの要防除水準ならびに本種を対象とした適切な殺虫剤散布間隔について,4ヵ年の調査を元に検討した。ネギアザミウマを対象とした商品収量を最大化し,産地としての信頼性を低下させないために適切な殺虫剤の散布間隔は,10日間隔(合計6回散布)~15日間隔(同4回散布)と考えられた。また,販売収益と殺虫剤防除コストに基づいて本種の要防除水準を検討したところ,要防除水準は10頭/株以下と推察されるが,夏季に急増する本種に対して10頭/株以下の基準を設けることは現実的ではないため,要防除水準の策定は困難であり,定期的な殺虫剤散布によりネギアザミウマをより低い密度に抑える必要があると考えられる。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ