玉葱「札幌黄」の系統比較について
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説明
1. 「札幌黄」は主として自家採種により採種が行われ,系統の変異が予想されたので,数系統を蒐集して昭和28~30年にわたり比較調査を行った。2. 系統間では熟期,収量に変異性が認められ,倒伏期は早晩に約9日の差異が見られた。播種期から倒伏期に至る日数と収量間にr=+0.944**の相関があった。3. 晩生系は多収であるが,青立株や腐敗球の発生が多い様で,この傾向は低温多湿の昭和29年に顕著であった。4. 球の縦横指数は昭和29年度は94.9~100.8,同30年度は83.2~98.2,平均89.1~99.5の範囲にあり,早生に平型,晩生系は長型となり,縦横指数と倒伏期に至る日数の間にr=+0.560(29年),r=+0.891**(30年)の相関があった。5. 熟期と翌年における母球抽苔との関係は判然としない点があった。
収録刊行物
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- 北海道農業試驗場彙報
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北海道農業試驗場彙報 (74), 113-118, 1959-03
北海道農業試験場
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571698603187993856
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- NII論文ID
- 220000126426
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- NII書誌ID
- AN00230835
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- ISSN
- 00183415
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles