造園家ルネ・ペシェルと著書『庭園の基本法則』にみられる整形式庭園のデザイン原理
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- 平岡 直樹
- 南九州大学環境園芸学部
書誌事項
- タイトル別名
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- Formal Garden Design Principles Observed in "Grammaire des Jardins Written" by Landscape Architect Rene Pechere and Examples of His Work
説明
整形式庭園技術の再評価と再生を果たしたベルギー人造園家ルネ・ペシェルの著作『庭園の基本法則』及び作例の分析を行なった。そして整形式庭園デザインの現代的意味と、その特徴や技術を考察した。その結果以下の3点が明らかになった。まず、現代の庭づくりで芸術性や創造性を発揮するには、風景式より整形式の方が可能性が大きいこと。次に、平面幾何学式庭園を成立させる大面積平面を確保するために敷地の高低差や排水、階段の処理技術が重要であること。そして、対称的、図形的な構成の適用をただ推し進めるだけではなく、いかに人間に心地よく知覚されるかという、補正の技術、現代でいえば認知科学的な視点からの構成を目指し、極めて人間的な視覚性に則った原理の応用であること。
収録刊行物
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- 日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録
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日本造園学会 全国大会 研究発表論文集 抄録 2011 (0), 11-11, 2011
社団法人 日本造園学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571698603243816320
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- NII論文ID
- 130007013050
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles