バラシクロビル内服によるマウス上皮型角膜ヘルペスに対する効果

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Abstract

眼ヘルペス感染症に対する選択薬剤の数は少ない.アシクロビル(ACV)のプロドラッグであるバラシクロビル(VCV)の内服を用いて,上皮型角膜ヘルペスへの効果を検討した.マウス角膜に単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)を感染させ(マウス計144匹),それぞれVCV内服50mg/kg,100mg/kg,ACV内服50mg/kg,ACV眼軟膏,ACV点眼,プラセボ投与の計6群に分類し,感染後3日目より5日間投与した.角膜ヘルペスの程度を観察し,2日毎にマウス眼球と三叉神経節を採取し,ウイルスカ価をPlaque Assayにより求めた.さらにReal-Time PCRを用いて三叉神経節内のHSV DNA量を定量した.また,潜伏感染が成立した28日目にそれぞれの薬剤群を,免疫抑制薬と熱ストレスを用いて再活性化を行う群と,行わない群に分類し,急性期と同様に検討した.急性期では,VCV内服群はプラセボ投与群と比較して,抗ウイルス作用を示した.VCV内服50mg/kg群は,ACV内服,ACV点眼の群と同等の効果を示し,VCV内服100mg/kg群は,ACV眼軟膏群と同等の効果を示した.再活性化後,VCV内服群ではHSV-1量が低下していた.VCV内服は,上皮型角膜ヘルペスに対してACV内服,眼軟膏と同等の有効性を示し,再活性化を抑制する効果を認めた.

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