4. 独立フーチング基礎の設計用応力について : 学会規準及びACICodeとの比較(室蘭工業大学建築工学科創立10周年記念)
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説明
先に著者等は、3次元有限要素法による弾性解と、F.E.Richartが実験した試験体の耐力を比較して次のような点を明らかにした。i)鉄筋が引張降伏して耐力に達する場合は、有限要素法による弾性計算で求めた柱表面に接する全板幅断面の平均引張縁応力度に、全板幅と全板厚についての断面係数を乗じて得られるモーメントMが、M_<all>=a_s・f_y・j (a_s : 全引張鉄筋断面積,f_y : 降伏点応力度j=7d/8, d : 有効せい)に等しいとおいて逆算した最大荷重は、実験で得られた耐力に良く近似する。ii)コンクリートが斜張力破壊して耐力に達する場合は、有限要素法による弾性計算で求めた柱に接する基礎板側の要素中央点のせん断応力度を、全板厚D及び学会規準に定められている有効幅B=B_0+2D(B_0 : 柱幅)について平均した値に、断面積A_e=B・Dを乗じて得られるせん断Qが、Q_<all>=τ_u・B・j (τ_u : α=2として大野・荒川式より求められる終局せん断応力度)に等しいとおいて逆算した最大荷重は、実験で得られた耐力に比較的良く一致する。本報告は以上を参照し、上記i)及びii)で得られるM及びQを設計用応力と考え、本研究室における従来の解析と、その後行った若干の補足計算の結果を用いて求めた設計用応力及び現行の学会規準とACI Codeによる設計用応力との比較について述べたものである。なお、本報告の解析は、全て北大大型計算機センターのFACOM230-60及び75で行った。
収録刊行物
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- 日本建築学会北海道支部研究報告集
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日本建築学会北海道支部研究報告集 (46), 19-24, 1976-09
日本建築学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1571980076960468480
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- NII論文ID
- 110008065402
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- NII書誌ID
- AN10480806
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles