9-2 明治24(1891)年濃尾地震『THE GREAT EARTHOUAKE IN JAPAN,1891,』に掲載されるナカムラ撮影の写真について : W・K・バルトンの研究(51)(計画系)

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タイトル別名
  • 9-2 Study on the photograph by Nakamura placed in "THE GREAT EARTHQUAKE IN JAPAN, 1891." in the Nobi Earthquake of 1891 : Study on W・K・Burton part 51

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抄録

『THE GREAT EARTHQUAKE IN JAPAN,1891.』掲載の写真について転載された背景と、その記事を書いた記者及びその被災地における行程をについて考察を試みたが、明らかになるのは以下の諸点である。1)『THE GREAT EARTHAKE IN JAPAN,1891.』PLATE XIV.は"PREFACE."(序文)に名古屋の"Mr.Nakamura"による撮影とされる。当時、名古屋の写真家では中村牧陽と中村透の2人に絞られるが、そのいずれであるか決することは現段階ではできない。2)『THE GREAT EARTHAKE IN JAPAN,1891.』PLATE XIV.と同一のネガを用いた写真は、宮内庁、岐阜県図書館、根尾谷断層・地震断層観察館の展示品に2枚が確認できる。3)根尾谷断層・地震断層観察館の展示の写真には"北方主張侍医局治療所"の説明があるが、写真の提灯に記される"愛知県中島郡"の文字から、この解説は錯誤と考えられる。

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