交換養蜂に関する研究(6)

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抄録

交換飼育による養蜂経営の合理化をはかるため,蜜蜂群の経済的にして安全簡易な輸送法を確立する目的をもって,1957年より1959年にかけて小包郵便利用による郵送について,北海道月寒と本州,四国,九州の各地との間を,延27群27回にわたって,特別に考案された3種の郵送器を使用して,餌料としてキャンデー,巣密および流動密を用いて南北輸送交換して試験した結果,良好な成績を収めることができた。すなわち輸送成績は平均生着率が,南送のばあい90.1%,北送のばあい92.4%で,また輸送経費は,郵送料は鉄道運賃の28.1%にすぎない。以上の試験成績にもとづいて蜜蜂群の小包郵便による輸送は,きわめて経済的でかつ安全であり,これを実用の面に移し,養蜂家に普及奨励できるものと認められる。

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