ジャガイモ粉状そうか病菌の熱処理による死滅期間
この論文をさがす
説明
ジャガイモ粉状そうか病菌の湿熱条件下での死滅条件について検討した。本病罹病塊茎表皮の病斑部分を堆肥化熱で得られる温度帯で加熱処理後,水耕培養したトマトに接種した。その後,トマト根部から特異的プライマーを用いたPCRにより本菌を検出し,根部の感染の有無により本病菌の生死を判定した。その結果,複数回の試験で1度も検出されなかった温度と日数の組み合わせは,55℃で17日,60℃で14日,65℃で10日,70℃で4日,75℃で24時間で,これらの加熱条件で本菌は死滅したと考えられた。これらの温度帯においても,本菌は他の病原糸状菌等と比較して耐熱性が高いと考えられることから,本病罹病残渣を堆肥化熱で消毒するためには,他の病害虫を消毒する場合よりも高温条件がより長期間得られるよう処理する必要がある。
収録刊行物
-
- 北日本病害虫研究会報
-
北日本病害虫研究会報 (63), 42-45, 2012-12
北日本病害虫研究会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1571980078165146496
-
- NII論文ID
- 220000133309
-
- NII書誌ID
- AN00052373
-
- ISSN
- 0368623X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles