北上山地産石炭紀珊瑚のあるものについて

  • 加藤 誠
    Department of Geology and Mineralogy, Faculty of Science, Hokkaido University

書誌事項

タイトル別名
  • 358. ON SOME CARBONIFEROUS CORALS FROM THE KITAKAMI MOUNTAINS

抄録

南部北上山地産の以下の石炭紀珊瑚4種を記載した。<BR>1) Tschussorskenua? lakedai, n. sp 岩手県気仙郡住田町鷹ノ巣沢中流の鬼丸統より武田裕 幸氏採集にかゝるもので.新種と考えられる。なお、 STUCKENBERG: 氏の設けた"Fischerina"属についての若干の考察を行つた。<BR>2) Dibunophtyllum bipartitum koniucki (EDWARDS & HAIME) 岩手県大舟渡市日頃市町長岩の長岩継より垣見俊弘氏採集のもの。<BR>3) DIbunophzyllum cf. asiaticum MINATO 同じく同町鬼丸の鬼丸統より垣見俊弘氏によって採集されたらので, かってClisaxopliyllim sp.として表示されたことのあるものである。<BR>4) Amygdalaphython sp 同町火森の日頃市統より橋本徹民によって採集されたもので, 湊がA. sp. aと呼んだものに同定される。この種の産出層準はこれまで不詳であったが, 橋本氏によって日頃市統であることがわかり, かつ又, この種はAmygdrophyllum属の中ても最も古期のものと考えられる。<BR>記載を終えるに当って, 標本を筆者の研究に委ねられた上記三氏の御厚意に対し, 又日頃御指導を賜っている湊正雄数授に対し厚く御礼申し上げる。

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