病院給食におけるおかゆとおもゆの栄養価

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タイトル別名
  • On the Nutritive Value of Rice Gruels and Rice Gruel Soup in Hospital Diets

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説明

著者らは,病院の治療食を分析し,その結果ビタミンB_1, B_2およびエネルギーの実摂取量が顕著に不足していることを報告した。特にビタミンB_1とエネルギーは主食である米への依存度が大きく,流動食,飲食では副食の選択の巾が狭まるため更にこの傾向は強くなる。搗精度の異なる米で,おかゆ,おもゆを実験的につくり分析した結果,玄米,五分搗き米,七分搗き米のおかゆおよびおもゆは精白米に比較し当然のことながらビタミンB_1,B_2を多く含有し,エネルギー量はその水分量に反比例していた。その際,おかゆ,おもゆの水分量を一定に調理することは非常に困難であった。このことは,おかゆとおもゆの栄養成分量を常に一定に調製することの難しさを示し,一定に調製することが可能であればビタミンやエネルギーの実摂取量の不足を改善できるのではないかと考える。 これらのことから,病院で実際に摂取されているおかゆとおもゆの栄養価と調理法の実態を知り,その問題点を探ること,主食からのエネルギー,ビタミンB_1の摂取を多くし一定にする方法を検討すること,これらを目的とし,本実験を計画した。

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