フライト・シミュレータにおけるモーション・キューの客観的評価手法についての研究 その2

  • 萩原 敏正
    宇宙航空研究開発機構 研究開発本部 飛行技術研究センター 飛行シミュレーションセクション
  • 舩引 浩平
    宇宙航空研究開発機構 研究開発本部 飛行技術研究センター 飛行シミュレーションセクション
  • 若色 薫
    宇宙航空研究開発機構 研究開発本部 飛行技術研究センター 飛行シミュレーションセクション

書誌事項

タイトル別名
  • Objective evaluation method for motion cueing fidelity Part 2

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説明

本研究では,実機とシミュレータで同じ操縦タスクを行うことにより,実機とシミュレータでのモーション・キューの影響を比較した.その前段階として,Pilot-in-the-loop における位相余有に着目し,モーション・システムの設定の向上がパイロット・モデルの位相進みなどの予測要素に影響し,閉ループの位相余有を増加させることを検証した.モーション・システムの設定を変更しつつ位相余有を測定し,また,同様の設定において離着陸タスクを実施してパイロット・コメントを収集した結果,位相余有の増減とパイロット・コメントの良否がほぼ一致する傾向が確認された.このことより,位相余有がモーション・システムの可否を反映する客観的な指標となるという仮定の裏付けを得た.次いで実験用航空機を使用してシミュレータの位相余有測定と同様のタスクを実施して実機の位相余有を測定し,シミュレータがどの程度実機に近い操縦性を有しているかを確認し,また,モーション・システムの設定の最適値を求めた.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572261551916850816
  • NII論文ID
    110008704012
  • NII書誌ID
    AA1192675X
  • ISSN
    13491113
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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