水晶振動子における電流-共振周波数特性の高精度測定

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タイトル別名
  • Precise measurement of drive-level frequency characteristics in quartz resonators.

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説明

近年多用される無線基地局用電子機器、人工衛星の通信装置及び計測機器には、周波数基準用として水晶発振回路が使用されている。この様な機器において最近要求されている周波数安定度は、5×10^<-10>/日であるため、短期周波数安定度に優れたSC-cut水晶動子を様いたOCXOが一般的に用いられている。しかし振動子によっては、周囲温度の変化により1×10<-9>以下の微小な周波数ジャンプを生じる場合があり、その除去が技術上の課題とされていた。既に筆者等は、この周波数ジャンプが水晶電流の変動に起因するものであると予想していたが、これまでの振動子電流特性測定法では、測定器の性能上正確な電流特性の測定が困難であった。上述の様な周波数ジャンプの原因を明らかにし、信頼性の高い水晶発振器を実現するためには、より高精度な周波数-振動子電流特性の測定法が必要とされていた。そこで本論文では、発振状態における水晶振動子に流れる電流を電流プローブで検出し、発振回路のバイアス(ベース)電圧を変化させることで振動子電流の制御を行う測定方法を提案する。この方法の利点は、発振周波数を周波数カウンタで直接読み取れるため、従来の共振法に比べ測定の再現性がよく、周波数精度も十分に取れる点にある。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572261552334590080
  • NII論文ID
    110003248048
  • NII書誌ID
    AN10471452
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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