肺過誤腫切除の検討-手術適応を中心に-
書誌事項
- タイトル別名
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- Pulmonary hamartoma, report of 35 cases
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説明
1977年2月から1991年8月までに国立がんセンター病院にて切除された肺過誤腫35症例について手術適応を中心に検討した.肺過誤腫単独例が30例,胸腺嚢腫との合併例が1例,肺癌との合併例が2例,転移性肺腫瘍との合併例が2例であった.術前診断として肺針生検もしくは気管支鏡下擦過細胞診施行例の約17%に軟骨組織が認められ,肺過誤腫と診断された.施行複式は核出・部分切除例が約78%を占め,腫瘍径が大きいと術式が拡大する傾向が認められた.術後合併症は肺癌に比較して少なかった.肺過誤腫に対する外科切除は,明らかに肺過誤腫と診断される症例に対し直ちに行うことは疑問だが,悪性腫瘍との鑑別が困難な例,症状を有する例,増大傾向を示す例,合併病変のある例,患者が切除を希望する例では適応となり,効果的かつ安全な治療法であると考える.
収録刊行物
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- 日呼外会誌
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日呼外会誌 6 440-445, 1992
特定非営利活動法人日本呼吸器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1572261552480067840
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- NII論文ID
- 110007154130
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- NII書誌ID
- AN10204445
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- ISSN
- 09174141
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles