りんごのN栄養に関する研究(1)
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説明
1.?この報告は1953年に予め水耕培養した2年生の国光,スターキング両品種の生育期間を2カ月づつ初期,中期,後期の3期に分け,それぞれの時期にNの供給を停止して生育,吸収に及ぼすN欠除の影きょうを研究した結果である。2. 本試験の処理では樹の生育に及ぼすN欠の影きょうは明かにされなかった。しかし初期及び中期N欠樹の葉内N含量は明かに低下し,初期N欠樹の翌年の総花数は有意に減少した。3. N欠によりNの吸収は制限されたが,その後の過剰吸収により回復し年間吸収量の減少は少かった。後期欠は吸収回復の機会がなかったために吸収量は最も少なかった。4. Nの欠除によってK,Ca,Mg,の吸収は何れも非常に制限され,その吸収減退の様相は各成分によってそれぞれ特徴があった。即ちKは欠除後半における減少がいちじるしく,Caはその逆にN欠開始直後の減少が顕著であった。初期及び中期N欠の年間吸収量は何れの成分でもその後の過剰吸収によって補われた。
収録刊行物
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- 東北農業試験場研究報告
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東北農業試験場研究報告 (11), 21-28, 1957-03
[農林省東北農業試験場]
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1572261553141008768
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- NII論文ID
- 220000121394
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- NII書誌ID
- AN00168935
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- ISSN
- 04957318
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles