複数の止水バンド施工による損失水頭の評価方法

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抄録

止水バンドは,突発的な漏水事故に対して応急対策として単体で用いられるだけでなく,予防保全的に対象区間の継手部に対し連続して複数個施工される場合もある。複数個の止水バンドが連続的に施工された場合には大きな損失水頭が発生する可能性があるが,これまでに損失水頭の評価方法は確立されていない。本研究では,厚さ3mmの止水バンド模型を用いた水理模型実験を行い複数個の止水バンド施工による損失水頭の評価方法を検討するとともに,単体での損失係数の推定法について検討を行った。その結果,複数個の止水バンドによる損失水頭は止水バンド単体での損失水頭を設置箇所の数だけ加算する方法によって求められること,実験から推定された止水バンド単体による損失係数は急縮・急拡の式を便宜的に組み合わせて算定した値より小さいことが示された。

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