第5回日本全会社生命表について

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抄録

1990年4月の保険料改訂に用いられた第5回日本全会社生命表についてその概略を説明する。生命表作成のための基礎データとして,1965年以降の個人保険件数死亡率を使用,観察は1984年,1985年の両年度に亙っている。補整については,基本的に従来と同じ手法を用いている。平均寿命は男性75.99歳,女性82.06歳となっており,それぞれ0.98歳,0.79歳第4回日本全会社生命表を上回っている。最近の約30年間について,保険料率の計算基礎となった生命表の20歳から59歳までの平均死亡率と同年時の簡易生命表の平均死亡率を比較したところ,その差(実質的な安全率)は近年大幅に減少してきている。従って,今後,ますます危険選択の重要性が高まっていくと考えられる。

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