最近の brain-computer interface (BCI) 研究の動向
書誌事項
- タイトル別名
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- Current Studies on Brain-Computer-Interface(BCI)
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説明
ヒトとコンピュータを結ぶインタフェースとして,脳波などの生体情報を用いるものは,BCI(Brain-Computer-Interface)と呼ばれている.これは重篤な運動障害を伴う神経疾患患者のコミュニケーションツールを想定して研究が始まった.一般にALS(筋萎縮性側索硬化症)のような進行性神経疾患は手足の骨格筋の運動機能が障害され,その後は呼吸関連筋の機能が低下し,最終的には顔面の表情や眼球運動,瞬きなどの動作が消失する経過をたどる.この状態は"Locked-in"と呼ばれ,周囲とのコミュニケーションチャネルは断たれ,QOL は著しく低下してしまう.脳波のような生体情報を用いてコンピュータに直接信号を入力できれば,患者が自律的に機器を操作できるようになることが期待できる.本論文では,最近のこの分野の研究を展望し,著者らの実験例を紹介して,患者のコミュニケーション支援技術の今後について考察を加えた.
収録刊行物
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- 東海大学起票 開発工学部
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東海大学起票 開発工学部 20 7-12, 2010
東海大学
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1572543026907286016
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- NII論文ID
- 110008146828
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- NII書誌ID
- AN10381815
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- ISSN
- 09177612
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles