睡眠時脳単一ニューロン活動の低周波ダイナミクス

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タイトル別名
  • On the slow-dynamics in spontaneous activity of central single neurons during sleep

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説明

睡眠中の脳単一ニューロン活動をネコの外側膝状体領域から記録し、その発火頻度時系列のパワースペクトル解析を行った。その結果、徐波睡眠中は、0.04Hzから1.0Hzの帯域で白色雑音様のスペクトルを示したのに対し、レム睡眠中は1/f様のスペクトルを示した。この2状態間の低周波ダイナミクスの遷移現象は、視床腹側基底核、中脳網様体、海馬錐体細胞、大脳皮質一次体性感覚野、6野、18野で今迄調べてきた結果と一致する。このことから、この遷移現象が実行系ニューロン群の一般的性質であり、レム睡眠と徐波睡眠の指標となり得ることを示している。本論ではこの遷移現象を生じる原因について、睡眠中のアミン系/コリン系による調節の観点から議論する。

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1572543027352700032
  • NII論文ID
    110003233440
  • NII書誌ID
    AN10091178
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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