「もう」と「まだ」 : 状態の移行を前提とする2つの副詞

書誌事項

タイトル別名
  • mou and "mada", Adverbs Expressing Before or After the Shift of States

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説明

「もう・まだ」は「コップに水がまだ半分もある」と「コップに水がもう半分しかない」、「コップに水がもう半分もある」と「コップに水がまだ半分しかない」のように、「コップに水が半分入っている」という一つの事態を全く逆の2つの観点から表す際に用いられる。一方「彼はまだ来ない」「披はもう来ている」のように、事象の達成・未達成を表すことから、アスペクトの副詞として扱われることが多い。本稿ではこの2通りの「もう・まだ」が、状態の移行という一つの原理で説明できることを示した。

収録刊行物

  • 阪大日本語研究

    阪大日本語研究 (11), 19-35, 1999-03

    大阪大学文学部日本語学講座

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