数値的なシミュレーションを用いたCAP定理の検証と対応する分散システムの条件の検討
書誌事項
- タイトル別名
-
- Verify CAP Theorem Based on Numerical Simulation and Discuss the Requirement for a Distributed System
この論文をさがす
説明
CAP 定理は,2000 年に Eric A. Brewer が提唱した定理である.CAP 定理では,分散システムが持つべき 3 つの性質 (一貫性・可用性・分断耐性) のうち,少なくとも 2 つしか同時に満たせないと述べている.2002 年に Seth Gilbert と Nancy Lynch が CAP 定理の証明を可用性が常に成り立つという前提で行った.しかし証明では CAP 定理の各性質が成り立つ状況を網羅的に示しておらず,様々な分散システムに対して CAP 定理が成り立つことを示していない。また,CAP 定理の各性質は論文によって定義が異なり,曖昧であるという問題がある.そこで,本研究では,CAP 定理の各性質を厳密に定義するため,各性質の条件式をグラフ理論の隣接行列を基に定式化する.そして,シミュレーションによって分散システムを網羅的に検証し,CAP 定理の各性質が成り立つ状況の検討を行い,CAP 定理の一貫性と可用性,一貫性と分断耐性,可用性と分断耐性が成り立つ分散システムの条件を検討する.
収録刊行物
-
- 情報処理学会研究報告. データベース・システム研究会報告
-
情報処理学会研究報告. データベース・システム研究会報告 2013 (7), 1-6, 2013-11-19
一般社団法人情報処理学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1572543027745543808
-
- NII論文ID
- 110009632326
-
- NII書誌ID
- AN10112482
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- CiNii Articles