関数型暗号アプリケーションにおける適切な述語付与方式の検討
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岡本・高島の考案した関数型暗号は、論理演算子と属性で構成された述語を暗号化で利用する。この暗号アルゴリズムの特徴は、暗号化とアクセス制御の両方の機能を持つ。この暗号の応用として、我々はクラウドのような SaaS 型のファイル共有システムへの適用、さらにユーザ秘密鍵を IC カードへ格納するシステムの検討を行っており、処理性能の低いチップ上の適用を目指している。岡本・高島は CANS11 で上記暗号の高速化を実現しているが、さらなる高速化を希求している。関数型暗号を適用したファイル共有システムは従来のものと異なり、アクセス制御を設定するユーザが、ファイル共有サーバ側の管現者から一般ユーザへと変更される。そのため、ファイル構成等を把渥していない一般ユーザが、アクセス制御を実施するため、適切に暗号化を設定できない可能性がある。関数型暗号は、暗号化に用いる論理演算子の数と処理時間が比例するため、役職や所属などの階層構造を最大限活用し、より上位の属性を用いて述語を生成することで、効率的に暗号化することができる。そこで我々は、従来の関数型暗号アプリケーションよりも効率的に述語を付与する暗号化アプリを提案する。我々のアプリは、規模が数万ユーザを対象としたアプリの場合においても、数百 byte のバッファと深さ 1 で 2 桁のノードを持つ木の探索の処理時間を使って、関数型暗号の暗号化および復号時間を大幅に短縮することを実現する。
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- 研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS)
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研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) 2013 (5), 1-6, 2013-03-07
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- CRID
- 1572543027779815808
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- NII Article ID
- 110009551686
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- NII Book ID
- AN10116224
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- Text Lang
- ja
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- Data Source
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- CiNii Articles