HPCシステムにおける性能プロファイリングツールの電力測定精度の評価
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説明
将来の HPC システムにおけるシステムの設計や実効性能を制約する主な原因の一つとして,消費電力が挙げられる.よって HPC アプリケーションの性能向上を図る上では,電力を意識することも重要である.ピーク電力が電力制約を超えずにシステムを動作させる従来の設計思想では,アプリケーションに対して限られた電力資源を適切にを配分することは難しい.よって,我々はピーク消費電力が制約を超過する事を許し,電力性能ノブを適切に調節することで限られた電力資源を有効に使用できるようにする電力制約適応型システムの実現を目指している.この電力制約適応型システムを実現させるためには,アプリケーションの実行時のプロファイルやトレーシングによるアプリケーションの性能情報に加え,消費電力に関する情報をユーザに提示する必要がある.本稿では,既存のプロファイリングツールである TAU を用いて電力測定を行う際の測定精度評価を行った.その結果 TAU による電力測定は,時間的オーバーヘッドが大きく,また,電力情報も不正確であることが分かった.そこで,電力方向と時間方向の両方に補正をかけ,精度を向上させるための手法について検討・評価を行った.
収録刊行物
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- 情報処理学会研究報告. [ハイパフォーマンスコンピューティング]
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情報処理学会研究報告. [ハイパフォーマンスコンピューティング] 2014 (7), 1-7, 2014-12-02
一般社団法人情報処理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1572543027789878528
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- NII論文ID
- 110009850801
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- NII書誌ID
- AN10463942
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- CiNii Articles