小流域を基礎とした緑地計画の検討手法に関する研究

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  • An Evaluation Method for the Plan of Greenery and Open Space based on Small Watershed Unit

抄録

本研究では、緑地環境の変遷と現行制度の有効性と課題を明らかにすることを目的に、小流域を単位にシナリオを用いた分析を行った。横浜市域を対象に、1945年、2004年、現行の緑地保全施策から作成した複数の開発動向のシナリオによる土地利用図を作成した。それぞれのケースで、小流域の緑地環境を雨水浸透量として算定し、この値をもとにクラスタ分析を行い、類型ごとの変化の傾向と小流域の環境特性、主な保全施策の関係性について考察した。過去と現在の緑地環境の比較から、小流域として豊かな緑地環境が維持された箇所が希少であることが示された。また類型化では、水源地域や斜面林、農業地域など小流域の環境特性が表れ、その保全に対する担保性の高い地区指定と市街化調整区域の効果を示した。

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