天然記念物制度による植物保全の効果

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  • The effectiveness of plant protection under Japan’s natural monuments system

抄録

天然記念物制度による植物保全の効果を明らかにするために, 植物に関連する天然記念物を2つの側面から分析した。1つは保全対象の選定など指定, もう1つは管理状況や被害状況など保存管理に関するものである。分析の結果, 1)比較的多くの種類を保全しているが対象により偏りが見られ, 全体として代表性を満たしていないこと, 2)指定地そのものに対する大規模な改変は制限されているが, 盗掘や踏みつけ, 周辺環境の変化, 自然災害, 遷移の進行や外来種の侵入などの被害を受けた物件が半数近くあること, などが明らかになった。今後は、その場限りの対応を改め, 計画によって目標と目標達成のための方法を明確にすることが重要である。

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