養魚排水対策試験

この論文をさがす

抄録

発生した汚濁物質をできるだけ池外に流出させない方法について検討することとし、傾斜板による懸濁物質の沈殿効果と、濾過槽による各態窒素の生物濾過効果について調査した。水を傾斜板や濾過槽を通してから再利用した排水処理区では、水の再利用が重なる度に飼育成績が低下する傾向については無処理区と同様に見られたものの、その度合いは非常に弱かった。結果として、最下流側の3号池においても比較的高い飼育成績を得ることができた。今回の試験により、傾斜板は水中の懸濁物質を早く沈殿させ、池外への流失を強く防止する装置で、養魚排水対策上、きわめて有効な手段であることがわかった。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ