ロイコトリエンのラジオイムノアッセイ妨害物質の簡便な除去法の検討とその生体試料への応用

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タイトル別名
  • A Simple Method of Eliminating Substances of Interference in the Radioimmunoassay for Leukotrienes as Applied to Biological Specimens

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説明

ラジオイムノアッセイ法を用いて生体試料中のロイコトリエンを測定する際の試料からの簡便な抽出精製法について検討した。ラットの胸膜炎胸腔内滲出液及び心筋梗塞モデルの心臓組織を試料として用いた。SEP-PAK C18カラムによる精製を行なうことにより,試料中に含まれるラジオイムノアッセイの妨害物質の除去が可能となった。また,試料のpHを3.5にしてから精製を行なうと,試料からの回収が安定しかつ効率の良いものになった。この方法で精製した試料のラジオイムノアッセイによる測定値は高速液体クロマトグラフィーでの測定値と極めて良い相関性を示し,その信頼性が示された。この抽出精製法は簡便でありまた多数の検体処理が可能であるので,さまざまな病態におけるロイコトリエンの定量を行なうのに有用であると思われた。

収録刊行物

  • 北里医学

    北里医学 19 (3), 327-335, 1989-06-30

    北里大学

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